Kalliope Music box カリオペの世界 by harpmaster

 カリオペの修理

かなりひどい状態でもパーツが揃っていればOK

ボックスは作り直し、パーツは磨きなおし、

ベッドプレートは再塗装、そのほかメカの調整

100年も経つと、壊れるのが当たり前なのかもしれませんが、それでもカリオペの故障状況を他のオルゴールと比べると少ないです。

モーター(ゼンマイ)などのメカニカルな故障が少ないので、入手して全く動かないというケースはあまりありませんでした。

カリオペの欠陥点や故障箇所は、いくつかのオルゴールを見ると傾向があることがわかります。

最も壊れる場所は、ケースの底板です。

ケースの底板は、側面の板に貼り合わせているために、100年近く経った今では、ほとんどの場合にその貼り合わせが割れています。

実は60型で全く割れていないものは2台しか見たことがありません。

また、ぶつけて蓋が外れたり水で濡れた場合などもいろいろありますが、修理では治らない場合は、左写真のようにケースを丸ごと作り直します。

このために木工をする必要があります。

その次は、櫛歯の折れやダンパーの不良です。

折れやすい歯は、どれということはなくどこでも折れる可能性があります。

またダンパーはシングルコームは比較的治すのが楽ですがダブルコームの場合には修理が厄介です。

あと、ゼンマイが良く巻けない場合があり、ゼネバというギアを調整しなといけない場合も何回かありました。

修理の箇所や方法を挙げると切りが無いほどあります。

これらの修理方法は、時間があるときに新しいページで折を見て紹介していきたいと思います。

 

K

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I

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Disk No.30 La Paloma

 

Kalliope カリオペの世界

 

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